これまでのキャリア

Office Notes Notepad Entrepreneur  - Firmbee / Pixabay

こんにちは。momoです。私は現在(2020年12月時点)、女性として事業会社のインハウスデザイナーのマネジメントを担当しています。すごくラッキーな方だと思うですが、性別移行のタイミングも含め、これまでの経緯がどういうものなのかシェアさせてください。

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新卒での就職

2001年に新卒でSEとして就職したのですが、この時はもちろん男性で、服装もスーツでした。大学は文系でプログラミング経験もなかったのですが、就職活動に苦戦し、内定をいただけた会社がなく、やむなくこの会社に就職したという感じです。
トランス女性の方ならスーツがいかに苦痛か分かると思いますが、それに加えて私が苦痛だったのがSEの業務内容。とにかく興味が持てず、業務中いつも眠気と戦っていた記憶があります。
1年半程勤務し退職しました。

webデザイナーとして転職

最初の就職先で働きながら、Webデザイナーの社会人向け学校に1年弱通い、基礎を勉強していました。何のスキルもない自分が生きていくため、そしてもしかしたら海外移住も可能にするには、何か手に職をつける必要があると思い、webデザイナーを選びました。スーツを着なくて良さそうな会社が多いというのも大きな理由です。

Webデザイナーの社会人向け学校のツテでWeb制作会社を紹介していただき、前職の退職後から2ヶ月程でWebデザイナーとして転職しました。もちろんこの時もまだ男性としての就職です。

このWeb制作会社で8年程働いたのですが、簡単な更新業務から始まって新規ページ制作、制作進行管理補助などの経験を積むことができました。扱うコンテンツにメイクなど女性向けコンテンツやLGBT向けコンテンツがあり、その辺りの知識が得られたのもラッキーでした。

更に加えてラッキーだったのは、長髪の男性が多かったことです。最後の2年程は髪もポニーテールにできるくらい伸ばしながらの勤務だったので、もっと固い職場だったら色々と指摘されたと思うのですが、まったくそんなことはありませんでした。

ガイドラインに従い、性同一性障害の診断書をもらい、ホルモン注射も受け、両親へのカミングアウト、タイでのSRS予約までできたところで会社に退職について伝えました。退職理由は身近な上司と同僚3名くらいに伝えたのみで、他の人には嘘の理由を伝えました。

この時会社ではまだ男性の姿でした。退職せずにそのまま女性として同じ会社で働くことも考えましたが、変な気の使われ方をされるのは嫌だったので、退職を選びました。

女性として初めての転職

SRS後、性別変更と名前の変更を終えた後に、まず派遣会社に女性として登録しました。というのもこの時点でまだ女性として24時間フルタイムで生活をしたことはなく、見た目も声も絶対的な女性とは言い切れる自信はなかったためです(ちなもに今もあまりないです 笑)。
また、派遣の担当の方には万が一のトラブルを避けるため、自分の身上についてはお伝えしました。いずれの担当の方も女性だったせいか、理解のある方ばかりでした。
Webデザイナーとしてキャリアがあったおかげで、派遣先が決まるのにもあまり時間はかかりませんでした。また面談時も実際に働き始めてからも幸い性別によるトラブルは特にありませんでした。

1社目が3ヶ月で派遣期間が満了し、2社目に紹介されたのが現在勤務中の会社となります。1年程の勤務後に正社員採用として声をかけていただき、そこから現在に至ります。

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